単位と戦う医学部生の進級戦記

関西の国公立大の医学生です。勉強とか大学受験のこととか書く…かもしれないです…

ここ最近話題の私立医学部の不正入試について医学生はどう感じているか 最後

ラストです

この一連の問題で1番僕が問題だと思ったのはメディアが医学部が不正入試を行なっているかを男女の合格率のみを比べてあたかも男性の合格率の方が高いところが不正をしているかのように報道していたことです。

 

少し話は変わりますが、医学の世界では論文を書く際も同じように生存率を比べたりします。例えば新しい開発された抗がん剤と旧来の抗がん剤を別の集団に投与したとします。結果1年後の生存率つまりそれぞれの集団で生き続けているが新しい方では80%、古い方では70%だったとします。

おお!新しい抗がん剤凄いじゃん!とこのまま論文に載せても周りから呆れられるだけです。

なぜでしょうか?

 

例えば新しい抗がん剤を投与した集団の人々が旧来の抗がん剤を投与した集団の人々と比べてガンが小さく転移などがない人達だったら生き残っている確率が高いのは当然のことですよね。

医療統計の世界ではこういう影響を取り除くために物凄い努力が行われています。

さて、話を戻します。

 

今回の件でメディアが出していた合格率のグラフは価値があるのでしょうか?

もし男子の方がセンター試験の結果が良くて元々の偏差値も高かったら、当日の体調…合否に影響する要素はたくさんあります

 

なのにそれらの影響を一切考慮をせずああいう報道をすることは間違っているのではないでしょうか?

 

結論としては不正はするべきではないが、本当に批判されるべきは何の成果もあげてない働き方改革ではないだろうか。医師の労働環境を良くしないと女性医師を受け入れることは難しいでしょう。多浪生は自分に一浪までに合格する能力がなかったことを認め諦めましょう。メディアの皆さんはもうちょっとお勉強しましょう。以上です